家族信託と遺言の違いについて

遺言は、ご本人の財産の承継を予め決めておける制度ですから、家族信託と共通点があります。

大きな違いは、家族信託の目的が様々であることです。
家族信託は、財産の承継だけではなく、ご本人の判断能力が低下したときの生活の支援や資産運用を託すことを目的とすることができますが、遺言にこのような目的はありません。

また、遺言はご本人の財産を承継した方の次々世代承継を決めることは出来ませんが、家族信託では複数の世代にわたっての資産承継を契約で定めておくことが可能です。

このように、家族信託は、遺言との比較においてもメリットがあるとされています。