信託財産管理等費用の負担について

信託財産を管理・運用する上で必要となる費用もまた、信託財産から支出するのが原則です。
したがって、家族信託が受益者のための制度とはいえ、受託者が支出した費用を受益者に請求することは原則として認められません。

しかしながら、例えば委託者と受益者が同一の方である場合等は、信託財産と受益者の財産は元は同一の方のものです。
そこで、家族信託契約で定めたり、都度個別に合意することで、受託者が負担した費用を受益者から支払いを受けられるとすることも可能です。